もし、自分の子供がいじめられていたら?

もし、自分の子供がいじめられていたら?

文部科学省のまとめによると2018年度に自殺した小・中・高校生は前年比33%増の332人で、1988年に現在の方法で統計を取り始めて以来、過去最多となった。内訳は小学生5人、中学生100人、高校生227人。高校生は前年比42%増だった。男女別では、男子193人、女子139人。

児童・生徒の自殺数が過去最多―18年度 : 理由不明が6割(https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00572/)

小・中・高校生の自殺者は増加

上の図を見ていただいても分かるように、自殺率も年々増加傾向にあります。
2018年度の自殺者数は332人。
下記は主な自殺の理由。

「家庭の不和」(12.3%)や「父母などのしっせき」(9.0%)が目立つ一方で、「いじめ問題」は2.7%にとどまっています。ただ、「不明」が全体の6割近くを占めており、何が子どもたちをそこまで追い詰めているのかは分からない状況です。
ただ、学生は1日の大部分を学校と家で過ごすことが多いため、どこに原因があるか大体検討はつきます。

日本の学校は、個性を無くす場所

本当に、一人ひとりの生徒に向き合っている教師が全国にどのくらいいるでしょう。
その子の可能性を見出し、その子の個性を引き出せる教師がどれくらいいるでしょう。
一定数はいると思いますが、多くは、自分や学校の評価を気にする大人ばかりという印象です。

「生徒は生徒らしく、学校は学校らしく」

そうあれば、特に細かい事は気にしない、いじめがあったところでめんどくさいことに巻き込まれたくないから目をつぶる、いじめで自殺者が出た事件でもこういった話を度々、我々は目にしてきました。
何なら教師もいじめに加担していたなんて話も珍しくありません。

学校関係者は、「周りからどう見られているか」という事に注力しているため、真剣にいじめに向き合う人が少ないのかもしれません。

生徒には、真面目に、規律を乱さず、形式に沿った学校生活を送ってほしい、そう思うことは良いのですが、生徒一人ひとりと向き合わなくて良い、ということではないと思っています。

学校生活は基本的に同じメンバーでの集団行動なので、個がぶつかる場面は多々あります。
私も学生時代は友達と喧嘩したり、からかわれたり、はぶられたりした経験はあります。
子どもながらに悩んだし、傷ついた記憶があります。

そういう時に、周りがどれだけサポートしてあげられるかってすごく重要なんです。

自分の子供がいじめられている。どうする?

子供の世界って、実はすごく残酷です。
大人みたいに空気を読むこともなければ、まだマナーもモラルも知識としてない成長過程なので、自分が集団から外されなければ相手を傷つける行為をすることは少なくありません。

『自分の子供がいじめられている』

あなたなら、どうしますか?

いじめられている子は、好きでいじめられているわけではありませんし、心の中では常に誰かに助けてほしいと願っています。

我々親が子供にすべきことは、

徹底的に子供の味方になってあげる

これに尽きます。

子供の一番の味方は家族です。
これ以上に大きな存在はありません。

万が一、自分の子供がいじめの被害者となっていることが発覚した場合、状況を聞く前にまず、子供の心身を気遣ってあげてください。

「辛かったね」
「もう、大丈夫。家族がついている」
「家族で一緒に乗り越えよう」

一番身近にいる家族が、味方になること。
これが子供をいじめから救う数少ない方法だと思っています。

徹底的に子供の味方をする

いじめの何が辛いかって、逃げ道がないことなんです。
いじめられてても、親友が影でフォローしてくれたり、家族に少しでも話ができれば、それが安心材料になります。

辛い状況で逃げ場がない環境が、子供を死に追い詰めてしまう大きな原因のひとつであると私は思っています。

子供の逃げ道を提示してあげる

「いじめから解放されるかもしれない」そういう期待があるだけで、いじめられている子供の気持ちはすごく楽になります。
少しでも気持ちが前向きになるだけで、学校での言動が変わり、いじめが無くなるかもしれない。そういった期待もできますが、いじめは急になるなるほど簡単なものではありません。

家族で一緒にいじめに立ち向かうことが最も重要なので、家族も本気で取り組まなければなりません。

一緒に解決方法を模索し、可能な範囲で加害者や学校に対しての対応を実施する。万が一いじめが無くならない場合、転校や引っ越しをする。

上記程の決意表明があれば、子供は安心できます。
今の環境から一刻も早く逃げたいし、救われたいと思っているけれど、自分一人ではどうしようも出来ない。
そんな時に家族が逃げ道を作ってくれれば、どれほど心強いか。

家族を困らせたくない、家族がショックを受けるから言えない、ちゃんと話を聞いてくれるか不安、という理由で自分からいじめの事を打ち明けられないかもしれません。

そういうことがないように、日頃からしっかり子供とコミュニケーションを取って、緊急のアラートは出すように、子供に寄り添って親の気持ちを伝えてあげてください。

子供は親をみて育ちますので、親の愛情が大いに影響します。

いじめられている?小さなサインを見逃さない

こちらは福岡県教育委員会が出しているいじめ根絶リーフレットの一部です。

いじめられている子は、家族に心配をかけたくないという思いから、自分の口で打ち明けない場合が多いと思われます。しかし、何らかのサインを出していることが考えられますので、いじめを早期に発見するために、下の項目を参考にチェックしてみてください。

【日常生活の変化】
□理由のはっきりしない衣服の汚れや破れ、すり傷やあざなどがある。
□ 登校時刻になると、身体の不調を訴え登校をしぶるようになった。
□ 食欲が急に落ちる、寝つきが悪い、笑顔が減る。
□ 意味なく夜更かしし、極端に寝起きが悪くなった。
□ 死や非現実的なことに関する本やインターネット等の情 報に関 心を持 つようになった。
□ 「どうせ自分はだめだ」などの自己否定的な言動を口にするようになった。
□ 妙ににこにこしたり、気をつかいすぎたりすることが多くなった。

【持ち物の変化】
□ 持ち物や勉強道具などがなくなったり、落書きをされたりしている。
□ カッターナイフなどの刃物をカバンやポケットに入れている。
□ 家庭から品物やお金を持 ち出したり、必 要以上にこづかいを要求したりするようになった。

【友人関係の変化】
□ 親しかった友達が遊びに来なくなったり、遊びに行く回数が減ったりした。
□ 電話に出たがらなかったり、友達の誘いを断ったりするようになった。
□ 学校や友達に対する不平や不満を口にすることが多くなった。
□ 転校したい、学級をかわりたい、部活動をやめたいなどの話をするようになった。

【家族との関係の変化】
□ ささいな事で怒ったり、家族に八つ当たりしたりするようになった。
□ 家族との会話が減ったり、意図的に学校や友達の話題を避けたりするようになった。

いじめを完全になくすことは不可能かもしれない

今の日本の教育の中には、競争原理の価値観が渦巻いています。
定期テスト・体育祭・合唱コンクール・教室美化に至るまで競争原理が働く環境となっているのが、日本の学校です。
これでは、ついていけない子供たちはものすごいストレスがかかってしまいますよね。

お互いを蹴落とす文化ではなく、困っている人がいたら助け合う文化・体制が今の教育現場には必要ではないかと思っています。

いじめをなくすには、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会・環境であるべきです。

理想論を説いても現状が変わるはずがないので、いじめの被害にもし自分の子供が遭っている場合、まずは本気で子供と向き合ってあげてください。

子供の逃げ道を家族で作ってあげてください。

そうすることで一人でも多くの子供の命が救われることを、切に願っています。