アンパンマンはなぜ人気?子供たちに愛される理由

アンパンマンはなぜ人気?子供たちに愛される理由

本業が忙しく、ブログを書く暇もままならないまま気づけば1ヶ月近く経っておりました。
特に自分に記事数のノルマを設定しているわけではないのですが、アウトプットする機会を生み出せていないので、純粋に反省しています。(Twitterはしてました)

4月に二人目の子供が生まれ、かなり慌ただしい生活となっていますが、娘も息子も健康に育ってくれています。
娘は、2歳になって宇宙語を話すようになっていますが「パパ」「ママ」の発音は完璧、同時に「アンパンマン」もキレイに言えます。
というのも、暇さえあれば「アンパンマン見せて」と言ってくるほど今、娘はアンパンマンに熱狂しています。

私も娘が見ている横で一緒に見る機会が増えたのですが、なぜこんなにも子供たちから愛されるキャラクターなんだろうか、と。今回はそんなアンパンマンを自分なりに考察してみようと思いました。

アンパンマンが愛される4つの理由

1.こどもは丸いものが好き

心理学的に、人間が本能的に持っている「攻撃欲求」に関係してくるそうです。
人間は自己の欲求(性的欲求や食欲など)が抑圧されると、攻撃的になりやすくなる、しかし、そういった人間の攻撃的欲求は「丸い」「小さい」「やわらかい」といった特徴を持つ対象には働きにくく抑制されるとされています。

人間はそうした特徴を兼ねている存在には、よほどの事がない限り攻撃を加えることがなく、むしろ「保護本能」が働き、親しみや、保護したいという意欲を感じるように出来ているようです。

アンパンマンは顔・鼻・手・足・胸のマーク、全て丸で構成されています。
子どもの心理学を上手く活用し、造形上、親和性の高い「丸」を多く利用することで、子どもがキャラクターを拒否しないようにしているんですね。

2.考えられた配色

アンパンマンの基本色は薄橙、赤、黄と、基本配色が少なく、はっきりとした色合いなので子供が認識しやすいのに合わせ、子供が好きな赤が鼻に使われていて、鼻を中心に全体把握がしやすくなるようです。
なので、子供たちにとってアンパンマンの顔を認識することは容易であるため、そこから表情を読み取ることも出来るということですね。

3.正面の顔が好き+微笑む顔が好き

心理学者のR.L.ファンツが生まれたばかりの赤ちゃんを対象に、「視覚で何を好むのか」を調べる実験を行いました。その結果、「赤ちゃんは人の顔あるいは顔が描かれたイラスト」を好んで見ているということが分かったのです。
また、他の心理学者のルネ・スピッツが行った実験によると、生後3か月の赤ちゃんは「正面を向いた顔やイラストを見るとほほえむ」ということが明らかになりました。額と鼻と両目があればお面でも乳児は微笑みます。顔の一部を隠すと微笑むのをやめてしまうため、『正面』であることが大切なのです。

アンパンマンは顔が分かりやすく、多くのシーンで前を向いていますが、それはちゃんと理由があったんですね。

4.分かりやすい正義

アメリカのエール大学では、まだ言葉を理解していない6ヶ月の赤ちゃんに対して道徳心を探る実験が行われ、
内容は、赤ちゃんに山を登る「赤いボール」と「赤いボールを助ける黄色の正方形」、「赤いボールを邪魔する緑の三角形」を登場するアニメを見せた後、アニメに登場した3種類のおもちゃを渡し、1つを選択させるというものです。実験の結果、8割の赤ちゃんが「赤いボールを助ける黄色の正方形」を選んだそうです。
このことから赤ちゃんは困っている人を助けるという『正義の味方』を理解して好んでいるということが分かりますね。

アンパンマンのストーリーは決まってシンプルです。
アンパンマンがバイキンマン(悪者)をやっつけて人助けをするというパターンは、子供の道徳心を利用した最善のストーリーと言えます。

アンパンマンは究極の自己犠牲

アンパンマンって実はすごい設定なんですね。
少し調べていくうちに、究極の自己犠牲であることが分かりましたので、簡単にご紹介させてもらいます。

ジャムおじさんを助けて心の中があたたかくなる

アンパンマンの第一話の大まかなあらすじは、「ジャムおじさんたちと一緒にピクニックに行き、飛ぶ練習をしていた。そのとき、ジャムおじさんが崖から足を滑らせて落ちてしまう。それを助けたアンパンマンは、心の中があたたかくなるのを感じる。人助けの良さを知ったアンパンマンはパトロールに出かけ、森でおなかをすかせた犬を拾ってくる。」というものです。

ジャムおじさんを助けたことで、人助けをする良さを知ることになり、
ここから人助けをするために自発的にパトロールを開始することになります。

自分を犠牲にしてでも人助けをする

顔を食べさせて自分はどんどん犠牲になっていく。
目の前の人が困っていれば、後先のことなんて考えず助ける。

アンパンマンはシリーズを通して「いただきます」と言っている描写はありません、自分のお腹を満たすことなんてないのです。
にも関わらず、自己犠牲の精神で人助けをしています。
神にも近い、唯一無二の存在なので、まさに”本物の”正義のヒーローなんです。

根本には、作者の『正義の考え方』がある

アンパンマンの作者は皆さんご存じの通り、やなせたかしさんです。
やなせ先生は、ご自身が戦争を経験されています。弟さんも亡くされている。
そういう厳しい体験の中で、ひもじい人を助けることが一番の正義だと考えたのではないでしょうか。
子どもがひもじい思いをするのは絶対に許せないっていう思いを作品に込めているのでしょう。

「決して逆転しない正義の味方」

やなせ先生は、アンパンマンを「決して逆転しない正義の味方」と評しています。
正義と悪は国や時代によって簡単に逆転するけれど、「ひもじい人を助ける」という正義は逆転しないと言われています。
やなせ先生のこういった根本的な思想があるため、正義の味方として変わることなく、アンパンマンは活躍出来ているんでしょうね。

みんな大好きアンパンマン

やなせ先生が生み出すキャラクターたちの個性や設定は、やはり素晴らしいものがあります。
そのセンスと、ロジカルな考え方で子供たちを魅了し続けているアンパンマンはやはりすごい。(嫌われる要素がまるでない。)

うちの娘が熱狂するのも納得です。
これからも娘と一緒に、正義のヒーローを見守り続けたいと思っています。

「買ってよかったアンパンマンおもちゃベスト3位と全然遊んでくれないおもちゃ」についてのレビューを書いていますので、ご興味ある方はこちらからお読みください。

【アンパンマン】買って良かったおもちゃベスト3位と全然遊ばないおもちゃ